どまつりとよさこいと夕焼けと

こんにちは!

 

さっきまで、

 

家の外に出て夕焼けを眺めていました。

 

夏の終わりも近いということで

 

涼しい風と鈴虫の

 

「リーン リーン」

 

という鳴き声が聞こえて

 

それはそれは心地よい時間でした

 

僕は夕焼けよりも

 

日が沈んだ後の5分、10分の

 

西の空がオレンジ色からブルーに

 

染まっていく時間が好きなんです

 

色の境目を

 

スカイライン

 

と呼ぶことを知ったのはいつだっけ?

 

そんな夕暮れに浸りながら

 

学校帰りに見かけたどまつりの踊り子を

 

思い出していました

 

どまつりは名古屋を中心にいくつかの会場で

 

別れて開催されているのですが、

 

僕が見かけたのは

 

ちょうど次の会場に移動する団体

 

だったようです。

 

大学生であろう若い男女たち20から30人で、

 

若紫色と浅葱色の衣装に身を包んでいる

 

その姿は見るものの注目を浴びます

 

男子はワックスで決めた茶髪に

 

日に焼けた浅黒い肌、端正なルックス

 

しなやかに伸びた腕の先には

 

鉾が堂々としておりました

 

時間が許せば彼らの踊りを

 

見てみたかったものです

 

 

僕がどまつりに興味を持ったのは

 

数年前に読んだ1冊の本の影響です

 

人並みの青春生活を送れなかった自分は、

 

大学生になってから、

 

同年代の青春を味わえる本を探していました

 

色々調べて読んでいたのですが、

 

その中の一冊に

 

『夏のクジラ』

 

という作品があります。

 

本場高知のよさこいに打ち込む

 

大学1年生を描いた本作は

 

よさこいを初めて知る人をも

 

その世界に引き入れます。

 

かくいう僕もその一人で、

 

ちょうど読んだのがよさこいの時期だったこともあり

 

高知まで飛行機で飛んで行きたくなるほどでした。

 

踊ったことも見たこともない自分が

 

語るのも怒られそうですが

 

よさこいの魅力は

 

一瞬一瞬の踊りが今しかない

 

ということだと思います。

 

そのチームでその衣装を着てその踊りをするのは

 

まさに今しかないんです

 

次の年には

 

メンバーが入れ替わったり

 

もちろん踊りも変わる

 

自分はこうやって踊れるのは今だけ

 

そしてその今を全力で踊る

 

それがよさこいです

 

そんなよさこいの名古屋バージョン

 

どまつり

 

青春をどこかに置き忘れてきた自分も

 

いつか必ず参加してみたいです

 

もし高校生の頃に

 

『夏のクジラ』を読んでいたら

 

大学のサークルに入っていたと思います

 

でもこれは言い訳に過ぎません

 

何かを始めるのに遅すぎるということはないのです

 

少なくとも20代のうちに

 

一度でいいからよさこいを踊ります。

 

 

そんなことを考えて夕暮れを眺めておりました

 

おっと夕食ができたようです

 

今日は鍋でしゃぶしゃぶ

 

では、食べてきます